さっぽろわくわく商店街


由来・日因縁・ミニヒストリー


商店街の歴史をシリーズでお届けいたします
■■ 第37回 新琴似中央商店街振興組合 ■■

「新琴似中央商店街」は新琴似7条と8条間の四番通りを中心とした、新琴似7条・8条5丁目〜10丁目の商店街です。

◆新琴似四番通りのあゆみ

 「新琴似」という名前の由来は、明治19年に屯田兵が入植するにあたって現在の新琴似神社境内に屯田兵中隊本部が建てられ、以後各地に屯田兵が入るようになったのですが、当時は琴似に第二中隊があって、この地は第三中隊つまり琴似につづく「新琴似」と名づけられたのがはじまりです。
 昭和30年に琴似町が札幌市と合併するまで新琴似は琴似町の一部でしたが、47年に7区に分区した際に琴似は西区に、新琴似は地元の強い要望もあって北区に分かれてもなお地名はそのまま残したのだそうです。

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◆四番通りと商店の発展


昭和36年頃の四番通り
 戦後間もない昭和21年から30年代はじめにかけて新琴似は、一雨降るといたるところ泥んこ道になり、腰までぬかるところもあったそうです。
 昭和19年から20年にかけて四番通りは軍用道路として利用するため拡張されました。戦闘機の滑走路として運用する計画でしたが、終戦となったために滑走路として活用されることはありませんでしたが、工事に玉石や砂利を積んだトラックが往来したために穴ぼこだらけの道路だけが残され、自動車やバイク、行商の方々は大変苦労をされたそうです。しかし、幅が広くまっすぐな四番通りの象徴として現在も語り継がれています。
 昭和30年中頃の四番通りは、新琴似神社東側には明治末から数件の商店があったものの、以西の新琴似中央商店街区域には農家がぽつんぽつんと点在するだけでした。  そこに商店が出来たのは昭和34年のこと、「畑の真ん中に店を出して大丈夫なんだろうか」と誰もが思うような場所だったそうです。
 昭和37年頃の四番通りは、パンと牛乳を売る店と金物店があった程度で、農作物もなくほとんどが牧草地といった景観だったそうです。しかしほどなく新琴似にも都市化の波が押し寄せ、宅地造成され四番通りはメインストリートとなりました。
 昭和50年代に入ると街は急速な近代化を遂げ、モダンな商店街が形成されました。


昭和63年頃の四番通り
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◆新琴似中央商店街振興組合の発足


商店会独自の黄色い旗を
林立させて交通安全運動に
参加していました
(写真は昭和45年)
 昭和25年から30年頃、数件の農家が点在するだけの町で、農協の組合の集まりで夜遅くなることがあって、夜道が真っ暗なので街灯をつけようということになり、申し合わせ的な組合であった商店会で街路灯事業がスタートしました。
 裸電球から始まった街路灯は、昭和41年には商店が増えて街路灯設置の機運が高まり、蛍光灯となって20灯ほどに増え、昭和42年に商店会から分離され街路灯組合として独立してからも活動を続け、昭和44年には水銀灯の街路灯が完成しました。
 一方、毎年冬になると商店主を悩ます雪の山を解消するための「除雪会」が昭和49年に発足されました。まずは四番通り7丁目、8丁目が「七八会」を結成し、51年に9丁目、10丁目が「中央除雪会」を。53年に両除雪会が提携し、59年3月末で発展解消して街路灯組合とともに「商店会」に合流しました。
 街路灯、除雪という重要事業は商店会活動と一体のものであり、役員も重複しているという観点から5年間の討議の末、昭和59年に三会が合体して『新琴似中央商店会』が誕生しました。
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◆新琴似中央商店街振興組合の現在

 近年ではよさこいソーラン祭りの常勝チーム新琴似天部舞龍神を生んだ街として名を馳せる新琴似中央商店街ですが、振興組合の歴史は古く今年で創立41年目を迎えます。
 昭和42年に新琴似中央商店会としてスタートして以来、日頃商店街を利用してくれる地元のお客様への感謝と、地域の子どもたちが成長しても故郷への思いを大切にしてくれるようにと夏祭りを開催しており、今年41回目を無事に終えました。近年では商店街単独で開催するサービス還元という意識はなく、町内会との連携を密にした地域の活性化を目的としたイベントに変わってきているといいます。理事のおひとりは、「昔はライバル店が廃業したら喜んだものだが、現在では小売店同士の結束を強固にし、自店で扱っていない商品を買いに来たお客様には同業他店を紹介するなど地域ぐるみのサービスを心がけている」とおっしゃいます。
 新琴似中央商店街振興組合では学校、町内会、商店街といった地域のつながりを核に人に優しいまちづくりに取り組んでいます。
 昨年から実施した『新琴似まちかど文化祭』では、空き店舗を会場に地域の小学生による絵画を展示して憩いのスペースを設け住民の方々との交流を深めました。参加児童には「住民の方々の気持ちを楽しませ、なごやかにし、心にうるおいを与えてくださったことに感謝します」と感謝状を贈るなど、同じ町内に住む人たちが顔をあわせ交流できる場所作りをしています。
 また、特筆すべき活動として『ほっとひといき運動』があります。これは、北海道教育大学の3名の学生による発案でした。高齢者問題を研究する彼らが「高齢者の方々が徒歩で出掛けても安心してお買い物が出来るよう、ベンチや店舗内に休憩スペースを備えて地域の人たちが気軽に利用できて、心が癒され”ほっと”できる空間づくり」を商店街に提案したのが始まりでした。商店街の協力店にはほっとひといきマークが貼られ、入口にはベンチが備えられ、店内には雑誌やテレビがあり誰でも自由に利用できるよう配慮されています。
 現在1日10人程度の利用があり、高齢者やベビーカーを利用している方が訪れているそうです。
 こうした運動は北区長とのタウンミーティングでもテーマになり、区長からは「人のつながりが希薄になっているといわれている中、この取り組みが北区全体に広がるよう情報発信するのは区としても大きな役割を担っている」とお話がありました。

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