さっぽろわくわく商店街


由来・日因縁・ミニヒストリー


商店街の歴史をシリーズでお届けいたします
■■ 第29回 美園商店街振興組合・南美園商店街振興会 ■■

「美園商店街振興組合」とは、美園1条1丁目から美園5条8丁目の国道36号に面したエリアです。「南美園商店街振興会」とは、地下鉄東豊線「美園」駅周辺の任意会です。

◆美園のはじまり
入植当時の家

入植当時の家
 明治6年に石川県人、林 顕三のもと十数戸が豊平経王寺付近から月寒坂の下周辺に入植し開墾したのが美園の始まりです。
 当時の美園は南北に横切るように望月寒川跡と思われる湿地帯が広がり桂やたも類など大木と、葦が広域に密生していました。
 一方、乾燥地帯には一面の熊笹とナラや白樺、雑木が繁茂して昼も暗く熊などの声が響き渡るような土地で、所々に獣道があって鹿が通るくらいの原始林でした。
 開拓者たちはその葦や熊笹を利用してふき屋の家を作り、大木を伐り、熊笹を焼き払い農地を拓いてソバや油菜を植えました。
 明治8〜10年頃からはりんごの栽培が始まり、先進技術を誇る日本を代表する生産地となりました。
 明治11年からは月寒坂の下(美園3・4条7・8丁目付近と推測)で水田を作り、美園は早くから稲作にも成功しました。

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◆美園の由来
明治27年頃の美園・当時豊平村
明治27年頃の美園
当時豊平村
 開拓当時は、豊平村「望月寒川沿」(もつきさっぷかわぞい)と称しており、明治43年に豊平村の一部が札幌区に編入された時、編入されずに豊平村に残ったので、「残村」と呼称した時期もあります。
 昭和19年、豊平町議会で「御園」と変更されましたが、「御」の字は皇室への奉りを表す語とされていたため、内務省からクレームがつき、「美園」に修正されました。
 「美園」の由来は、当時花き栽培農家やりんご果樹園が多く、春から秋にかけてこの一帯が花園のように花畑が広がって、美しい彩りであったことが起因していると思われます。
◆美園の変遷
昭和35年頃の美園地区の畑

昭和35年頃の
美園地区の畑
 美園1条1丁目(現在の豊平消防署美園出張所)と、3条1丁目から3丁目一帯には花き農家が、6丁目通りまではりんご園が続き、6丁目から射撃場(明治29年大東亜戦争時)までは水田がひろがり、花や緑の多い地区でした。射撃場の小銃、機関銃の発射音でスズメやカラスが寄り付かず、美園の水田で案山子を見ることはありませんでした。
 明治30年代までは平岸を始めとする北海道のりんご生産量は、青森県を上回っていました。昭和11年頃になると「平岸りんご」や「札幌りんご」の名でシンガポールにまで輸出されるほどでしたが、戦時中十分に手入れを出来なかったりんごは、病気や害虫、天候不良などの打撃を受け廃園に追い込まれる農家もあり、りんご農園は減少の一途をたどり、更には都市化の波に打ち勝つことができず、衰退しました。
 昭和30年頃から札幌市の都市化は急速に進み、昭和45年頃美園から田畑の緑が消え、ビルが立ち並ぶ風景へと移り変わりました。
 現在環状通りに見るりんご並木は、昭和49年に、地元の方々が植えたものです。
現在環状通りに見るりんご並木
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◆美園商店街振興組合
国道36号線

国道36号線
 国道36号線沿いに昭和49年、地域の発展と個店の活性を目的として前身の「美園国道商店街振興組合が設立され、りんご並木をシンボルに「りんご並木の街」として美しき園”美園”に相応しい街づくりを目指して、町内会、小学校、福祉団体等と連携して地域密着型の商店街を築いてきました。
 その後、札幌市の発展に伴う大型店の参入や、組合員の転廃業によって地域住民との連携が益々求められるようになり、昭和63年に名称を「美園商店街振興組合」と変更して、組織の拡大強化を図りました。それらの改革が功を奏して平成2年には、豊平区花ランドモデル地区に指定されるなど地域の発展に寄与しています。
 主な活動としては夏祭りや花フェスタ、花の講習会、冬まつりのアイスキャンドルを開催しています。
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◆南美園商店街振興会
東豊線開通セレモニー  平成6年の市営地下鉄・東豊線開通に伴い、美園駅周辺地区の美観整備を柱に商店街の結束を図るため、平成元年に「南美園商店街振興会」を発足しました。
 豊園通り(とよぞのどおり・東豊線の地上道路)に街路灯を設置するなど南美園商店街振興会が主体となった取り組みも成果をはたし、現在は、夏祭りの共催の他、パークゴルフなど親睦会を通じ、地域との交流を主な活動としています。
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